
職業相談って、行くだけでしんどいわー
そんな私が、ある日、ハローワークの職業相談でちょっと泣きそうになった――いや、泣いてたかもしれない――そんな体験をしました。
この記録は、こんな方に向けて書いています。
- 無職で、将来のことが不安な方
- 人間関係が怖くて、働くことに一歩踏み出せない方
- ハローワークに行くだけで、緊張とプレッシャーを感じてしまう方
- 過去の対応がトラウマで、職業相談に苦手意識がある方
「ハローワークって冷たい場所だと思ってたけど、こんな人もいるんだ」
「こんなふうに言ってもらえたら、ちょっとだけ勇気出るかも」
そんなふうに感じてもらえたら嬉しいです。
ハローワークに行くのが億劫だった理由
私は今、失業保険の受給期間中。
ハローワークに行った理由は、ただ「認定日」だったからです。
正直、ハローワークに行くのは、ずっと気が重かった。
というのも、以前、職業相談に行ったときに、ある職員さんに「ハンコが欲しいだけでしょ?」と言われ、秒で終了した経験があるからです。
なにをどう相談したらいいんだろう……働きたいけど働く元気がないし……等とぐるぐる考えながら不安な中ハローワークに行ったという経緯があったので、本当にその一言がグサッと刺さって、ずっと抜けなかったんです。
その日以来、「職業相談=ただの形式的な儀式」と思っていました。
でも「失業認定」の日、手続きが終わってからハローワーク内で求人検索をしていて、なんだか煮詰まってしまって。
ちょっとでも動いたことにしたかったし、求職活動実績にもなるし……と、相談ブースへ「職業相談」しに行きました。別に解決しないだろうと思いながら、客観的に見てもらうだけでいいか、みたいな気持ちで。
それが、予想外の出来事の始まりでした。
勇気を出して職業相談に行ったら、思いがけない反応が返ってきた
「さっき検索して気になった求人なんですけど…」
そう言って、プリントアウトした求人票を見せた私に、担当の方はこう言いました。
「これはね、ちょっと経験積まないと難しいかもしれないね」
ハッキリ言われて、最初は内心ちょっと凹みました。
「ああ…やっぱり私は社会から離れすぎてるんだな」って、現実を突きつけられた気がしました。
でもその方は、ただ現実を突きつけて終わりではありませんでした。
「パートからでもいいと思うよ。言い方は良くないかもしれないけど、パートってやめやすいじゃない?一回働いてみて、合えば続ければいいし、無理ならやめてもいい」
「大変な仕事だからこそ、人間関係が悪いと本当に続かない。みんな人間関係が理由で辞めてる。あなたが悪いわけじゃない」
こんなふうに話してくれました。
それが、沁みました。
私は看護師で、仕事内容そのものは好きだったけど、職場の人間関係がどうしてもうまくいかなくて、メンタルを崩してしまった。
結果的に、無職の期間が長くなりました。
でも、認知症ケアの仕事だけは楽しかったから少し勇気を出してグループホームで働いてみた。
そんなことを、ぽつぽつと話したら、涙目になってしまいました。
それを見て、何か伝わったのかもしれません。
「優しい人は、環境がいいところを選ぶべき」と教えてくれた
担当の方は続けて、こう言ってくれました。
「優しい人は、優しい人がいる場所に行ったほうがいいよ。電話で聞くだけじゃわからないこともあるから、職場見学をしてみて。直接会った方が、あなたの優しい雰囲気が伝わるから良いと思うよ!」
「もし応募しないってなっても、見学後に電話くれたらいいから。そしたら、その後のフォローもできるしね」
きっとその人は、「履歴書がぼろぼろな私」が、どうにか人間らしさでカバーしようとしているのを察していたんだと思います。
でもそれを「だから人柄で勝負しなきゃね」と言うのではなく、「あなたの優しさがちゃんと伝わる場所を、こっちから探していいんだよ」という言葉に置き換えて、渡してくれました。
それが、ありがたかったです。
人間が怖くて無職だったけど、人間に救われた日
これまでの職業相談では、求人を1〜2枚出してもらい終了したり、「活動実績ね、ハンコ押します」「ご苦労さまでした」って、秒で終わることも珍しくありませんでした。
でもその日、私は“人として話を聞いてもらえた”という感覚がありました。職業相談が、ただの手続きではなく「会話」だったのです。
社会で生きている限り、人と関わらなければなりません。人間が怖い私には苦痛が過ぎる!
でもそんな中で、また「人間」によって背中を押された日でもありました。「また少しだけ頑張ってみようかな」そんな気持ちが、小さく芽生えたんです。
皮肉だなぁ。
まとめ:ハローワークに期待しすぎなくてもいい、でも“誰かとちゃんと話したい”日は行ってみてもいい
すべてのハローワークの担当者が親切とは限りません。実際、事務的な対応で終わることもあるし、傷つくような言葉をかけられることもあります。
でも、本当に伝えたい素直な気持ちを話してみたら、自分の中で何かが動くこともある。
- 自信がない
- 人が怖い
- でも、働きたい気持ちはゼロじゃない
そんな人には、もしかしたら、ハローワークの職業相談が、ちょっとした「転機」になるかもしれません。
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