ハラスメントの種類と意味16個-辞書より-

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東京都がカスタマーハラスメント対策条例の制定を検討しているというニュースがテレビで取り上げられるなど、多くの人にハラスメントが認識されています。

厚生労働省によると、事業主はパワーハラスメント防止のために必要な措置を講じることが義務付けられ、カスタマーハラスメントに関して取組を行うことが定められています。

本記事では、ネットで解釈されているハラスメントではなく、すでに辞書に載っているハラスメントをまとめました。広辞苑無料検索というサイトを利用しました。広辞苑無料検索 (sakura-paris.org)

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ハラスメントの種類と意味6個(日本の辞書より)

ハラスメント

人を悩ますこと。優越した地位や立場を利用した嫌がらせ。

出典:広辞苑

セクシュアル・ハラスメント

性的嫌がらせのこと。とくに問題とされているのは、職場において男性の上司などから女性が性的言動の対象とされ、不利益や悪影響を受ける場合である。性的関係を迫られて拒否すると解雇・左遷されるなど不利益を受けるタイプが「脅迫型」または「代償型」、噂{うわさ}などによって、職場で働きにくくなるなど悪影響を受けるタイプが「環境型」とよばれている。

出典:日本大百科

性にかかわって人間性を傷つけること。職場や学校などで、相手の意に反して、とくに女性を不快・苦痛な状態に追いこみ、人間の尊厳を奪う、性的なことばや行為。性的いやがらせ。セクハラ。

出典:広辞苑

キャンパス・セクシュアル・ハラスメント(アカデミック・ハラスメント)

大学・大学院内では、男性教授による女性教職員や女子学生に対するセクシュアル・ハラスメントが顕在化している。

出典:日本大百科

大学内でのセクシャル-ハラスメント。少数派である女性が人事・評価・研究などの面で受ける性差別。アカハラ。

出典:ハイブリッド新辞林

スクール・セクシュアル・ハラスメント

教員による小学生・中学生・高校生を対象としたスクール・セクシュアル・ハラスメントも顕在化している。

出典:日本大百科

パワー・ハラスメント

職場で上司がその地位や権威を利用して部下に行ういじめや嫌がらせ。パワハラ。

出典:広辞苑

シルバー・ハラスメント

老人虐待のこと。高齢者を対象とする虐待や介護拒否などをいう。

出典:ハイブリッド新辞林

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ハラスメントの種類と意味10個(英辞郎より)

harassment

苦しませること、迷惑、(繰り返し)悩ますこと、悩まされること、悩みの種、嫌がらせ

commercial harassment

商業的嫌がらせ、コマーシャル・ハラスメント

economic harassment

経済的嫌がらせ

government harassment

政府による嫌がらせ

police harassment

警察による嫌がらせ

quid pro quo harassment

代償的セクハラ

racial harassment

人種的嫌がらせ

same-sex sexual harassment

ホモハラ、ホモセクハラ、同性セクハラ

telephone harassment

電話による嫌がらせ

textual harassment

テクスチュアル・ハラスメント、文章による性的嫌がらせ


女性労働の歴史(日本大百科より)

戦前の女性労働

産業革命によって、筋力をあまり必要としない労働分野が拡大すると、女性が年少者とともに工場に引き入れられました。

  • 労働時間は13〜14時間
  • 深夜業や二交替制が一般化
  • 賃金は家計補助的な単身者賃金の水準
  • 労働者としての基本的権利は保障されない(寄宿舎に強制的に緊縛され、逃亡を企てた者には残忍な体罰が加えられた。)

第一次世界大戦後、ILO(国際労働機関)からの要請と労働運動の高揚を背景に、政府は工場法を改正しました。

  • 14歳未満の就業禁止
  • 16歳未満の者と女性の就業時間を11時間に短縮
  • 産前産後の休暇を初めて規定
  • 女性・年少者の深夜業禁止
  • 女性の就労分野は、従来の繊維部門から商業・金融・保険・公務・サービス部門へ拡大

今日の女性労働

第二次世界大戦後の民主化の過程で1947年(昭和22)労働基準法が制定されました。

  • 生理休暇
  • 深夜労働の禁止
  • 時間外・休日労働の制限
  • 育児時間など女子保護規定が充実

女性の職場進出は高度成長過程で急速に進み、労働者全体に占める女性の比率はおよそ4割に達しています。

1997年6月に成立した改正男女雇用機会均等法(1999年4月施行)は、セクシュアル・ハラスメントに対する防止措置を設けるなど、男女平等の促進を図りましたが、それと引き換えに時間外・休日労働や深夜業の規制などの労働基準法の女子保護規定が全面的に撤廃されました。

人間の尊厳について

様々なハラスメントがニュースで取り上げられたことにより、「なんでもかんでもハラスメントって言われたら、何もできないじゃん」と言っている上司がいました。

本当にそうでしょうか。

ハラスメントとは、人間の尊厳を奪うことです。

何でもかんでもハラスメントと言われるようになったことで、より人間の尊厳について考えるきっかけが増えたとも捉えられます。学校でも職場でも家庭でも、自分と相手の尊厳を守るためにどうするべきか試行錯誤していくことが、今を生きる私たちと未来の子どもたちの笑顔につながるのではないでしょうか。

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